どうも
貧乏サラリーマンのチップです。
アラフォーの私ですが若い頃、消費者金融いわゆる「サラ金」で働いてました。
その頃はサラ金の全盛期。ＣＭも大量に放送され街にも溢れていた。
当然「お金」に関わる仕事ですので、大変なことも沢山ありましたが様々な経験をすることで勉強にもなりました。
その中でも「借金の取り立て」をしていくと人間ってヤバい！
こんなにも常識では考えられない人がいるのか！
いろいろな面白い人々を見てきましたが、特に印象的だった方を紹介したいなと思います。
真っ裸で日本刀を振り回すチンピラ
滞納が始まって２カ月ほど。
この方は高額滞納者で、携帯や家の電話も未納で繋がらない。
後輩と一緒に滞納者の自宅へ訪問。
※効率悪いので基本的に現場訪問はしませんが、高額だったり回収の見込みがあれば訪問するスタンスでした。
たまに危険なこともあるので現場取り立ては2人1組
インターフォンを押す「ピンポーン・ピンポーン」
反応がない。
でも電気メーターはグルグル回っているので在宅しているはず。
戸建てだったので建物側面へ移動。そこで衝撃的な光景が！！
真っ裸で昼寝している！
しかも身体には刺青付きで近くには日本刀が！！
日本刀はＴＶでよく見るこんな感じで保管されていた。
・・・2人でどうしようかと相談。
結論、取り合えず起こしてみよう！！
熟睡中でインターフォンでは起きないので、窓ガラスを「ドンドンドン」
起きないので何度かドンドンドン。
おっ！起きたぞ！
昼寝邪魔されてかなり不機嫌そう！！
滞納者「お前らなに？」
〇〇から借金の取り立てです！
心では・・まずパンツ履けよ、汚い物見せるな。
滞納者は真っ裸のままで私たちとの話し合い。
当然ながら話は平行線。
滞納者「ないものは返せない！」
私たち「それじゃ困ります。どうにかして下さい。」
サラ金の日常光景だ。
話し合いできるので大丈夫だ。
取り合えずパンツ履いてほしいな。
こういうやり取りを10分ぐらいやっている所、滞納者が身体を反転させ室内に歩いていく。
やっとパンツ履いてくれるのかな。
良かったと思っていましたが．．違いました。
滞納者が日本刀に手をかけた！！
マジかよ！
それ本物？どうせレプリカだろ？
滞納者が日本刀の鞘を抜くと、立派な日本刀がお目見え。
こいつ脅すつもりなのか。
それよりお前、まだ真っ裸だぞ！！
これはヤバいと思い、後輩を敷地から道路まで避難させる。
相変わらず真っ裸なので外にはでてこないだろうと思い、私は少し距離をとって話し合おうとしたとき！！
躊躇せずに外にでてきやがった！しかも日本刀を振りかざしている！
逃げろぉー！！全力で走れぇー！
滞納者も猛然とダッシュしてくる。
目が血走っていて、表情はイっちゃっている！
これはヤバいと思い、私も全速力で走る。ひたすら走る。
ある程度走って振り返ると、アイツは真っ裸にも関わらず途中まで追いかけてきていた。
もちろん手には日本刀。
完全にわいせつ罪と銃刀法違反で逮捕案件。
普通に車が走行している道路にも関わらず、完全にキチガイ。
当然、私たちは会社へ一目散に逃げましたよ。
会社へ報告
会社へ戻って、事の顛末を興奮気味で報告。
経験豊富な上司たちは大爆笑！！
イヤイヤ日本刀ですよ！
しかも真っ裸ですよ！ヤバかったですって。
上司曰く、「誰もが一度は危ない目にあっている」
それを経験してこそ、やっと一人前だよとのこと。
その滞納者に対しては訪問禁止リスト入り。
今後は法的手段をとっていく方向に決定。
最終的にはその方から回収はできず、無事に貸し倒れとなりました。
個人的なお金だと別ですが、会社のお金で死にたくないのでこういうお客には誰も手を出したくないのです。
当事者の私たち2人は、危なそうな人だと思ったら無茶しないで逃げると心に誓いましたよ。
まとめ
この方はおそらくですが関係者だったんでしょうね。
普通脅すぐらいですよ。
真っ裸で道路まできますか？
教訓としては「危ない人には関わらない」
これが一番です。
また「お金は人を狂わす」ということ。
ちょっと話は変わりますが、「金貸し」という仕事はあまり進めません。
銀行や街金、信金、名称が違えどやっていることは同じ。
ビジネスなので仕方ないのですが、可哀そうな人も沢山みてきました。
お金のせいで、人生の幕を閉じた方も大勢いらっしゃいました。
お金が全てではありませんが、最低限のお金は必要です。
何が言いたいかというと「お金が本当になくなると、人は人でなくなります」
まだまだ面白い方はいるので気が向いた時に記事を書きたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました！
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